法話

木魚について

 お寺での法要や年回忌のご法事でお経を読む際には、おりんや木魚などを使ってお勤めを致します。これらの仏具は、読経のリズムを整えスムーズにお経を読むために用いられています。
 仏具の中に魚の形をしたものがあるのは意外に思われるかもしれません。木魚が魚の形をしているのは、修行中の僧侶を眠らせないためだといわれています。読経は単調なリズムですので、途中でついつい眠くなってしまいます。魚は寝るときも目を開けたまま眠ります。昔の人は魚が眠らない生き物だと信じていたことから、魚を見習って眠気を払おうということで、その形を模したといわれています。
 木魚の材質として使用されるのは、楠や桑などの木材が一般的です。ご自宅のお仏壇で使うような小さい木魚は、高い音がします。それに対して御本山などに置いてある大きな木魚は、重量感のある低い音がします。また、木魚を叩く棒のことを「木魚倍(もくぎょばい)」と呼びます。ばいの先端はゴム製のものや糸巻きのものがあります。
 木魚は全ての仏教宗派で使われている訳ではなく主に使っているのは、天台宗・真言宗・浄土宗・禅宗系などです。特に私たち浄土宗では「間打ち」といって、お経の文字と文字の間で木魚を打ちます。これは、お念仏と木魚の音が重ならないようにするためだといわれています。間打ちで打つのは難易度が高いので、かなりの練習が必要となります。


平成29年11
「西生寺だより」にて掲載






 

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