西山浄土宗　

　お寺には山号と寺号、或いは院号があります。中国では元々山中に寺院が建てられ、その山の名が山号の始まりと言われています。その後、平地に建てられた寺院にも山号が付けられるようになりました。「寺」は、その昔中国で外国からの客を泊める役所のことを指しました。インドから来た僧侶を、この役所に泊めるようになったのが、「寺」の名称の由来となりました。また、寺院の敷地内で僧侶が寝泊まりする住居のことを「院」と言っていました。
　当寺は正式には「柳浦山蓮華院西生寺（りゅうほざんれんげいんさいしょうじ）」と称します。御存知の通り西生寺は山中にありませんので、山号は山の名称ではありません。現在の「大里」という以前の地名である「柳ヶ浦」から名付けたものだと思われます。

平成26年7月
「西生寺だより 第15号」にて掲載