寺院に於いて大きな法要が行われる際に、「触香(そっこう)」という象の形をした香炉が使用されます。当寺では6年に1度修行される宗祖法然上人輪番御忌会の際に使用される、無くてはならない仏具のひとつです。 触香は通常の法要で使用されている仏前に置かれたものとは異なり、形は象の姿をしている香炉で、法要が行われる道場(本堂等)の入口に置かれています。そして法要の前に入道する僧侶が香を焚いたこの触香を足でまたいで身を清めます。また授戒会(在家信者が戒律を授かる儀式)の際は、授者もこの作法を行います。 このように寺院の法要等に触香が使用されるようになったのは、平安時代からであると伝えられております。 平成19年4月 西生寺HPにて掲載