山内紹介

鐘楼跡

 万治2年(1659)、小笠原長繁は父である小笠原長俊(小笠原小倉藩初代藩主忠真の弟)の菩提を弔う為に、柳村(現在の柳町四丁目)に寺院を建立し、天龍山静泰院と号しました。
 明和7年(1770)、高僧蘭山禅師が静泰院(臨済宗)の住職として入山すると、禅師の学徳を慕って全国各地から修行僧が集まり、静泰院は北豊第一の禅林として隆盛を極めました。
 寛政8年(1796)、蘭山禅師は本山妙心寺から請われて、京都龍安寺の住職となり上洛しました。
 その後の静泰院は漸次衰微し、明治初年に堂宇は整理される事になり、その折に鐘楼は西生寺境内に移転されました。
 昭和16年(1941)、第二次世界大戦が起り梵鐘は軍部に供出し、鐘楼も平成2年に老朽化が進んだ為に撤去されました。


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